こんにちは。文丘雄清です。
2022年から金融教育として、高校でもお金の授業が始まっています。
文丘も何かお手伝いできることはないかと、高校や大学、大学院へパーソナルファイナンス教育の出張授業に行っています。
ほそぼそと続けていますが、もう累計で1,000名を超えました。
今回は、高校2年生(進学希望の学生)向けに、お金の基礎と奨学金についてのお話をしてきました。
パーソナルファイナンス教育は、基本的にテキストに沿った下記の内容をお話しすることが多いです。
1:お金との付き合い方
2:お金を稼ぐ(働く)、税金、社会保険・民間保険
3:お金を貯める・増やす・借りる
4:契約・トラブル
5:ライフプランとお金
今回の高校は過去にも訪問していて、たんにお金の話だけではなく、大学進学の資金計画や、奨学金について説明してほしいと、事前に進路指導の先生からご希望がありました。
こちらです↓
進学希望者に関する資金計画(奨学金について)
進学して勉強したい、と願っているけれど、お金の事情で進学をあきらめてしまう学生がいる。
何とか進学の希望をかなえさせてあげたい。奨学金の制度を知ってほしい。
確かに奨学金はもちろん借金だけれど、お金を借りて進学して、自分の夢をかなえるという道があることを教えてあげたい。
という熱心な先生のお言葉もあり、高校2年生の方向けに、毎年お話しさせていただいています。
進学にかかるお金
あなたは、大学進学にいくらくらいかかるかご存知ですか?
自分が学生の時、いくら払ったかな~とおもいだしても、、、、忘れてしまってますよね。
今回の話で最初に質問したところ、前の方に座っていた学生の方が、
「はい、だいたい500万円です!」
とはっきり、大きな声で答えてくれました。
これには正直びっくりしました。進学希望の学生さんが集まったということもあると思いますが、普段からしっかりと考えているということがよくわかります。
どれくらいお金が必要が、すぐに答えられる人はほとんどいないのが現状です。
一般的に、4年間で200‐600万円程度必要と言われています。
これは授業料です。もちろん国公立、私立、文系理系で異なります(医学部はもっとです)
高いと思われるでしょうか。実はこの金額だけではすみません。
入学前後にかかるお金
大学に進学するためには、当然、受験しなくてはいけません。普通は複数受験します。
受験費用は平均40万以上必要です。
そして、住まいの準備費用は平均60万以上(←東京の私立大学生の場合)もかかります。
都会での一人暮らしは物入りです。
在学中にかかるお金
自宅通学は年間60万、下宿・アパートは年間120万かかります。もちろん人によって変わりますが、結構な金額です。
これらのお金は、すぐにポンと出せる人は少ないでしょう。では、どうやって工面するのでしょうか?
学生生活に必要なお金
大きく3つに分かれます。
・保護者からの給付
(地域や個人差が大)
・学生自身のアルバイト
・奨学金
いわゆる仕送りは、各家庭で大きく変わります。
学生自身がアルバイトというのは、やはり限界があります。学ぶために大学に行くのですから。
そこで、奨学金の出番です。
奨学金とは
奨学金は、経済的理由などで進学が困難な学生に対し、進学資金を提供する制度です。
最近では奨学金利用について、二極化しているといわれています。
大学生の2人に1人は何らかの奨学金を利用していると言われている一方、奨学金という言葉自体知らない大学生もいます。
仮定が裕福であればいいのですが、そうではない場合、奨学金を頼ることが一つの選択肢となります。
奨学金の利用者の9割近くが利用するのが、日本学生支援機構の奨学金です。奨学金は、貸与型と給付型の2タイプがあります。
貸与型は、学生本人が借りて、卒業後に返還します。無利息の第一種と、利息付きで返還する第二種があり、第二種の方が基準はやや緩いです。
奨学金の話は高校2年生から
奨学金制度の基本として
・申し込み方法は3種類、学校を通して手続きを行う。
・高校3年の春に予約採用で申し込む人が大半。
・給付型は原則、高校3年時に学校を通した予約採用
まだ進路が決まっていなくても、奨学金を利用するには早めに準備しておくことが必要です。
もちろん、だれでも奨学生になれるわけではなく、資格や審査がありますが、普通の方なら大丈夫。
それよりも手続きしないともらえるチャンスももらえなくなるので、制度の理解は早めにしましょう。
奨学金は借金?
お金の知識がある方は、奨学金は借金だけど金利がものすごく低い。だから借りて投資をすればいい、という方もいます。
もちろんそのようにできる方はいいですが、普通の人にお伝えすることは、こちら。
費用を準備することが難しくても、「お金を借りる」という選択で、自分の進みたい道、ライフプラン(進学)を実現することもできる。
ただし、奨学金(貸与型)は借金です。将来返す必要があります。金利や貸付条件とともに、「きちんと返済できるかどうか」もよく確認しましょう。
今回の進路指導の先生も早くから進路やお金のことを考えてほしいということで、この時期に話す機会を設定していただきました。
一度聞いてすぐに全部理解できるわけではありませんが、3年になって、進路が具体的になる頃にもう一度思い出してもらったらと思います。
先生の願い
今回は担当の先生、実はファイナンシャルプランナーの資格をお持ちでした。
そのためか、金融教育にとても熱心な先生でした。熱心だからこそ、悩まれていました。
「自分の夢をお金のせいであきらめてほしくない。
でも、奨学金は借金ということで、だれかれでも安易に進めるわけにいかない。」
と説明も苦労されているようでした。
そのあたりは外部の人間が話した方が、すんなり進むのかもしれませんね。
学生の方へのお話の後、進路指導の先生、校長先生とお話しさせていただきました。
とても理解のある先生方で、学生の方にとって、進路の悩む時期に、複数の選択肢を知ることができることは、よいことだと思います。
学校として、授業を受けている様子を配信できるようなこともしていきたいと語られていました。今後、どうなるか、楽しみです。
その時のお声がかかったら、もっと上手にお話しできるように精進しないといけないです。
パーソナルファイナンス:お金の教育は大切
奨学金は有効に活用すれば大きな武器です。自分もお世話になったので、そのありがたさはよくわかります。
今の知識があれば、新NISAに投資るのでしょうが、当時はすぐに使ってしまっていました。
しかし、奨学金は借金です。社会に出てから、きちんと返済する必要があります。
しっかり勉強して、就職して、お給料がいっぱいもらえたら、何の問題もありません。
しかし、この国は、自助努力、貯蓄から投資に舵を切っています。
社会人スタートの時点で借金を背負う身というのは正直厳しいです。
経験者なのでよくわかります。ですから、お金との付き合い方も少し話させていただきました。
出来るだけ早いうちにお金の勉強をしたかった。そういう思いもあります。
自分のお金の経験を役立ててほしい
自分の経験や知識が役に立つなら、と高校や大学のパーソナルファイナンス教育、お金の講義はできるだけ引き受けるようにしています。
自分がするセミナーと違い、難しい所もありますが、すべて経験です。もっと上手にしなきゃと毎回反省ばかりです。
ただし、最近はかっこつけるのやめて、背伸びせず、恥ずかしい経験も話して、出来る範囲のことをやっていっています。
学生時代の自分が、「こういうお金の役に立つ話を聞きたかった。」と言っててもらえるような話をしたいです。
少しでも、若い学生の方のお役に立てたら嬉しいですえね。

教室ではなく体育館のような大きなところでは、普段のセミナーと違って緊張します。もっと笑いをとれるようになりたいです。

こちらの写真は大学院での講義です。皆さん真面目に聞いてくれています。
若い方々が、自分の夢を叶える、その応援、お手伝いができるのはとてもありがたいことですね。
教育関係者の方で、パーソナルファイナンスに興味がある方はご連絡いただければ幸いです。
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